カフェで学ぶUXデザイン編 ~小さな仕事、大きな成果!~
いやっほおおおおーーーーい☆ fluxflexでインターン中のはむへいです!
※fluxflexとは?
- 超ディベロッパーフレンドリーな、Webサービスのホスティングプラットフォーム
- Ruby on Rails, Node.js, Haskell など多くの言語•フレームワークに対応
- みんな大好きGithubと超密連携
- アホみたいに安い(基本無料。優良有料ユーザ $1~ )
- メディア: TechCrunch.jp, TechCrunch本家
USに来てから何かとCulture Shock!!を受ける機会が多かったので、
「そうだ、この掛け替えの無いMemoryをObjectにして永続化しよう!」と思ったノリで
『はむへいのシリコンバレー紀行』をつらつらと書き始めることにしました。Year!!(^^ω)
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今回は「カフェで学ぶUXデザイン編」です!
カフェの3種の神器『無線•電源•珈琲』
シリコンバレー地域のカフェの殆どはwifiが無料で使い放題で、電源も大体確保できます。
なので、いまこれを書いているカフェでは、お客さんが20人くらい居て、10人くらいがPCをカタカタカタッターンッしていて、その内9人くらいがmac厨です。
まあ大体どこもそんな感じです。
だがしかし、これらのカフェは単に慈善事業でWiFiを提供しているだけではありません。
実はそこには綿密に練られた驚きのユーザエクスペリエンス(UX)がデザインされていたのです!!!
レシートでパスワードを確認
カフェのWiFiパスワードが知りたい時、どうしますか?
店員に聞きますか?ブルートフォースアタックを仕掛けますか?
そんな古の方法に頼っているのは日本人だけです。シリコンバレーでは「レシート」に『本日のパスワード』を印刷するというナウい方法が主流です。
フレーズもコーヒーにまつわるキーワードが使われるというお洒落さ♩ 因にこの日は「BREWING」でした:-)
認証&免責確認
レシートのパスワードで認証し、免責事項にワンクリックで同意。
どんな小さな店でも必ずこういったページを用意しているところは、さすが訴訟大国アメリカですね。
facebook fun pageにリダイレクト
さあネットに繋がったし、まどマギの実写OP(マジで☆裸)をニコ動で見るか!と思った矢先、僕は驚愕しました。
「リダイレクト先がfan page...だと...!?」
さあここであなたならどのような行動をとりますか?
以下は実際に僕がとった行動です。
- fun page内のお店の基本情報やリアルタイムに更新されるウォールを眺める
- そのfun pageを「イイネ」ボタンでfacebookのお気に入りに登録する
- 新しい書き込みが投稿されるたびに誰が投稿したのかと辺りを見回す
- コーヒーの味やお店の雰囲気について(共通の話題)、見知らぬ外国人と他愛も無いchatに興じる
- チャットをきっかけに、気のあった知らない人と一緒に飲みに行く
※後日、実際にご飯と飲みまで発展する機会がありましたw
小さな仕事、大きな成果!
ここまでを振り返ってみると、結局カフェが用意したのは
- リダイレクト機能付きwifiルータを用意
- facebook fun page をリダイレクト先に設定
だけですね。
そしてカフェが得られる成果は
- 煩わしい登録フェーズを体験させることなく、お客を自然にカフェのfun pageに参加させた(feed配信や個人情報収集など、メルマガ以上の効果)
- お客同士が、オンライン上で互いを認知し、コミュニケーションできるようにした(自宅からカフェに誰がいるか窺える、出会いのキッカケ)
- カフェに来たお客を個別に認知して、必要があればインタラクティブなやり取りも行える(リアルタイムカスタマーサポート、個別やり取りで常連客を養殖)
などなど。
G■■gle+のように「UXなんか関係ねぇ!!」と言わんばかりに莫大なコストを掛けて圧倒的な成果を上げている巨人たちがいる一方で、
今回のカフェでの体験は『優れたUXデザインを行えば、最小のコストで大きな効果が得られる』ということを改めて学ばされました。
カフェでの何気ない体験から、シリコンバレーの日常生活にWeb技術が如何に『こなれて溶け込んでいるのか』を垣間見た気がしました。